グリーンバード阿蘇大津チームでは、年に数回しかない特別な清掃活動を行いました。
その場所は、大津町に古くから流れる農業用水路、「上井手(うわいでと読みます)」。Googleマップには川とされてはいますが。。。この用水路は、なんと加藤清正公が構想したとも伝えられる、歴史と人々の営みが深く結びついた大切な水路です。
普段は豊かな水を湛えている上井手ですが、この日は年に数少ない水がなくなる日。普段は見えない水底の様子が現れるこの機会を捉え、私たちは清掃活動を企画しました。
しかし、残念ながら今回の参加者はたった一人。少し寂しい気持ちを抱えながらも、私は上井手へと向かいました。
水が引いた用水路に足を踏み入れて、言葉を失いました。そこには、想像をはるかに超える量のゴミが散乱していたのです。空き瓶、缶、ペットボトルといったポイ捨ての定番に加え、なんと炊飯器や、信じられないことに洋服までが泥の中に埋もれていました。
もちろん、これらのゴミの中には、意図せず流れ着いてしまったものもあるかもしれません。
それでも、これだけの量のゴミが放置されている現実は、目を背けることができません。「普段は水が流れているから、自分がポイ捨てしても気づかれないだろう」という安易な考えが、もしかしたらこの光景を生み出してしまったのかもしれない。そう考えると、胸が締め付けられる思いでした。
一つひとつ丁寧にゴミを拾い集めながら、私は強く願いました。「どうか、これ以上ポイ捨てをする人がいませんように」「この美しい水路が、いつまでも清らかな流れを保てますように」。そんな願いを込めながら、泥にまみれたゴミを拾い続けました。
今回の清掃活動を通して、改めて環境問題の根深さを感じました。同時に、私たち一人ひとりの意識が変わることの大切さを痛感しました。
グリーンバード阿蘇大津チームでは、今後もこのような環境について考えるきっかけとなるような清掃活動を企画していきたいと考えています。伝統ある上井手の美しさを守るために。大津の自然を未来へ繋ぐために。
もし、今回の活動報告を読んで、少しでも何かを感じてくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひ次回の清掃活動への参加をご検討ください。一緒に、私たちが暮らす街の環境について考え、行動していきましょう。