おそうじ日記

藤前干潟ビーチクリーンwtih UACJ🌊

2025.11.17
参加者数: 80人
ごみの重量: 20kg

皆さん「藤前干潟」をご存知ですか?小学生〜中学生の頃、社会の授業で習ったけど・・・といった方も少なくないかと思います。ここは名古屋市港区の西部に広がる都市型としては日本最大級の広さを誇る藤前干潟。渡り鳥をはじめ多くの生き物が生息する大切な場所です。

しかし1981年、この藤前干潟を名古屋市のごみ埋め立て地にするという計画が発表されました。「ごみの処理が大切か、生き物が大切か」悩みぬいた結果、「ごみの処理も生き物もどちらも大切」として、1999年に埋立計画を中止し、ごみを大幅に減らすことを呼びかける「ごみ非常事態宣言」を掲げたのです。

これにより名古屋市中の人々が力を合わせて分別・リサイクルに取り組んだ結果、ごみの量は大きく減りました。この出来事によって、藤前干潟は名古屋市の環境行政の転換を象徴する場所となり、名古屋の環境の「原点」と呼ばれています。

その後、藤前干潟には、たくさんの渡り鳥が休みをとる世界的にも重要な湿地として、2002年に「ラムサール条約」に登録されましたるなど、日本の環境保全の象徴的な成功例となっています。

もっと詳しく知りたい方は是非HPをご覧ください!https://fujimae-higata.jp/index.html


さて、そんな藤間干潟ですが、近年、多くのごみが漂着しています。鳥がゴミを誤飲したり、羽根に絡まってしまったりするなど、海を汚すだけでなく、生き物の命に危険を及ぼしています。

こうした現状を少しでも変えていくために、私たちのパートナー企業である株式会社UACJと一緒に、2023年よりビーチクリーン活動を始め、社員だけでなくご家族も含め総勢50人規模で活動しております。

3回目となった今回は、グリーンバード名古屋チームの皆さまにもご参加頂き、コラボレーションとして開催しました!


名古屋駅から「りんくう線」に乗ること20分。野跡駅で下車し、そこから15分くらい歩くと、干潟に到着。「稲永ビジターセンター」に到着です。

こちらの施設では、藤前干潟の歴史や野鳥、海の生き物に関する様々な展示がされています。かなり見応えある内容で気づいたら1時間くらい平気で過ぎてます👀

ごみ問題に関する展示も多く、こちらは実際に藤前干潟で回収された漁具。この日も多くの方が釣りを楽しまれていましたが、こうした漁具に野鳥が足を傷つけたり、絡まってしまう問題があります。

センターの前にぞろぞろと参加者が集まり、今回はなんと80人を超える大所帯!

みんなでゴミ拾いスポット”永徳フリップ”へと移動します。

道中、参加者の方々から興奮気味な声が聞こえてきました。干潟にはこの日も様々な野鳥が飛来していたのです🦜

さて、ゴミ拾いがスタート!まずはみんなで足元を・・・一見、ゴミを拾ってるようには見えない光景ですが、これは遊んでいる訳ではなく、マイクロプラスチックを拾っているのです!昨年ご参加して頂いた方も多くいたので、皆さん手慣れた手つきでマイプラを拾います。

紙コップにパンパンに詰められたマイクロプラスチック。なんとこれは今日この後、開催するワークショップで使用します!

ちょうどゴミ拾いの時間帯が”干潮”のタイミングでした。浜辺に降りて、今度は大きなゴミを拾います。

こちらは今日に関してはできれば1本も見つからないで欲しかった・・・アルミ缶💦

ダレン・シャン??見慣れないパッケージなので調べてみたところ、2010年に公開された映画を記念して発売された商品でした。15年の長い間、ポイ捨てされて街や川、そして干潟を彷徨っていたのですね。ようやく私たちがその旅に終止符を。。なんだか感慨深い。

ビジターセンターに展示されていた漁具はやはり沢山落ちていました。。こうして約40分、ビーチクリーンは終了です。今年で3回目の開催となりましたが、今日がたまたまかもしませんが、1年目に比べてゴミの量は減っている印象でした。

UACJ田中社長から最後に一言。
「アルミ缶のリサイクル率は約97%。とても素晴らしい数字だが、まだ3%は回収できておらず、こうして街や海に捨てられている。私たちのビブスにも書いてある100%を達成するためには、今日の活動はこの3%を0に近づける、とても意義のあるものです。」というコメントが印象的でした。

ゴミ拾いが終わった後、子供たちはお楽しみのワークショップです。
今回、自分で拾ったマイプラを材料に、レジンのチャームを作成します。

どんな材料を使うか、どんな配置にするか、みんな楽しそうにデザインを考えています。

自分で拾ったゴミで作った世界にたった一つのアクセサリーの完成です!どれも本当に素敵な作品!

改めて今回ご参加頂いた皆さま、誠にありがとうございました🍀この日記を読んで頂いた皆さんも是非、名古屋に訪れる機会がありましたら、藤前干潟まで足を運んでみてください♪